瞑想のある暮らし ~Take it as it comes~

超越瞑想(TM)インストラクター&翻訳者 大久保雄介のブログです。瞑想、英語、海外旅行、食べ歩きのことなど書いてます。

自然と決まる覚悟

今日は、先日超越瞑想(TM)を受講してくださった方のお話です。

 

Kさんから初めて連絡をいただいたとき、私は運転中で妻が代わりに電話に出てくれました。

 

離れた電話から聞こえるKさんの声は、少し呼吸が浅く、話すペースも早口でした。

 

車を停めて私が掛け直すと、Kさんはこう言いました。

「今日説明会を受けたいんです、できれば今日お願いします」

 

そこまですぐにTMを必要としてくださっているならと、私は外出先から戻って夜に説明会をさせていただきました。

 

そのときにKさんから、こんなお話を聞きました。

 

Kさん「会社から独立して、経済的には以前より恵まれています。でもこのままじゃダメなんです」

私「何がダメなんですか?」

Kさん「もっと本当に安定したと言えるまで、野心を持ってやっていかないとダメなんです」

 

口調は穏やかなんですが、どこか力が入っている感じがありました。「根拠のない不安」があるということもおっしゃっていました。

 



Kさんが幸せに生きるために必要なのは、もっと力を入れて頑張ることではない、これだけは確かでした。

 

TM指導の4日間の中で、Kさんは徐々に穏やかになっていきました。

 

二日目にKさんがこんなことをおっしゃいました。

「良い感じです。何か根拠のない幸福感があるというか…」

「あれ?確か根拠のない不安があるっておっしゃってましたよね?」

 

二人で笑い合いました。

 

最終日に4日間の感想を伺うと、Kさんはこう話してくださいました。

 

「サッカーの中田英寿さんが、現役時代に周りの日本人選手は「覚悟が足りない」と言っていました。それを聞いた私は、覚悟というのは辛くてもエイッと勇気を出して決めなければいけないものだと思いました」

「でもTMを習ってみて、覚悟というのはもっと力を抜いた中で自然に決まることもあるのかなと感じました」

 

「力を抜く」という言葉がKさん自身の口から聞けて、本当に安心しました。

 

力を抜くことの大切さは、実際に力が抜けてみないと分からないと思います。そして力は抜こうとして抜けるものでもありません。

 

心や身体を意識的に操作しなくても、簡単に自然に力が抜ける方法があったらどうでしょうか。

 

これからのKさんのご活躍が楽しみです。