瞑想のある暮らし ~Take it as it comes~

超越瞑想(TM)インストラクター&翻訳者 大久保雄介のブログです。瞑想、英語、海外旅行、食べ歩きのことなど書いてます。

スピードを落とすことの大切さ

旅番組を観るのが好きな私ですが、先日こんな番組を観ました。

 

地球イチバン「世界でイチバンの自転車の街 オランダ・グローニンゲン」

 

グローニンゲンは自転車大国オランダの中でも、特に自転車が多い街で、19万人の人口に対し30万台の自転車がひしめいています。

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オランダが自転車大国というのは私も知っていて、確かに旅行で行ったときも、アムステルダムの街中を自転車がビュンビュン行き交っていました。

 

この番組自体は、「色々な変わった自転車の特集でもやるのかな?」程度に観ていましたが、とっても大切なことに気付かせてもらいました。

 

オランダが自転車の国になった理由?

 

グローニンゲンが自転車の街として整備され始めたのは、今から50年も前のことだそうです。

 

経済成長が進んで自動車が街に溢れた状況を心配した若者たちが中心となって、自転車の街として整備する計画を推し進めたそうです。

 

オランダは干拓が盛んに行われた国で、国土の中でも海抜より低い高さにある土地が多いようです。

 

地球温暖化が進めば水位が上がって自分たちの生活が脅かされてしまう。そんな不安も、オランダがエコ先進国になった理由の一つかもしれません。

 

自動車→自転車で変わったこと

 

「自動車反対」の声が上がったとき、街の中心部で店を経営する人たちは、この動きに猛反対したそうです。車で買い物に来るお客さんが去ってしまうからです。

 

ところが、いざ自転車の街として整備されてみると、その経営者たちはあることに気付いたそうです。

 

「車で来る人達は買い物が終わるとさっさと行ってしまうんだけど、自転車で来た人たちはしばらくお喋りしていってくれるんだ」

 

私にとっては衝撃でした。移動手段を変えるだけで、人々の心にこんなにも余裕が生まれるなんて・・・。

 

他にも、グローニンゲンに移住した家族が、カゴ付きの自転車で子供とゆっくり会話しながら、保育園への送りや通勤に行く様子が放送されていました。

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忙しい中でもゆっくりした時間を

 

忙しい生活の中では、必ず見失ってしまうものがあると思います。

 

便利なものが次々と生まれて時短が進み、でもその速さに慣れてしまった私達は、もっともっと速くて便利なものを求め続けています。

 

それが世の中の流れで仕方ない部分はあるとしても、ゆっくりとした時間が与えてくれる景色、心や身体の状態を感じておく必要はあるでしょう。

 

1日2回、20分間超越瞑想(TM)を実践することは、自分にゆっくりした時間を与えてあげるチャンスです。ゆっくりした時間を持つことが習慣化すれば、忙しい生活の中でも落ち着いた自分を保つことが可能になります。

 

忙しい毎日に飲みこまれそうになったとき、ふと思い出していただければ幸いです。

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