今週末から欧州サッカーが続々開幕していきます。久保建英選手がチームでのインタビューにスペイン語で答えているのを見ました。
日本のメディアに対して答えている時は、一人の大人として責任を持って厳しい表情で答えている感じがしましたが、スペイン語の場合は時々笑顔も見せつつ普段どおりの自分で話している感じがしました。
東京五輪の三位決定戦で日本がメキシコに敗れた後、ピッチで泣き崩れる久保選手の姿は衝撃的でした。尋常ではないほど泣いていたように思います。
あくまでも個人的な感想ですが、単に試合に負けて悔しいというよりは、「金メダルを取って欲しい」という日本中の期待を全て一人で背負い、その期待があまりにも重すぎたことを示す涙だったように思います。
オリンピックは「平和の祭典」であり、どの国の選手が良い結果を出したとしても、その選手だけでなく全ての選手が称えられるべきです。下の順位になった選手が批判されるべきではありません。
選手はただ全力でプレーし、敗れたらその相手を称えれば良いのであって、自分達を否定する必要はありません。
相手を叩き潰す必要はないし、「絶対に負けられない戦い」なんてないと思います。
私は海外留学や、瞑想インストラクターになるための海外長期研修で、世界中の仲間と共に過ごしました。
そこで学んだのは、どこの国で生まれたか、どの言葉を話すかに関係なく、誰もが同じ人間であるということ。
文化や習慣が違うとしても、それは多様性であって、そこに優劣は存在しないのだということ。
そんなことを強く感じたオリンピックでした。
欧州サッカーで生き残っていくためには、ずる賢いプレーも必要だとよく言われます。
でも久保選手には、相手を蹴落とすのではなく称えて、マジョルカの仲間たちとチームとして全力でプレーし、リラックスして笑顔で楽しんで、ピッチ上で輝いてほしいなと思います。