先日次のような記事を書きました。
このときに処分した本の中には、効率化に関する本が結構ありました。
私は仕事を効率化するには2つの要素が必要であると考えています。
- 物理的な効率化
- メンタル面の効率化
物理的な効率化とは、1つ1つの作業速度を上げるための努力をすることです。
例えば翻訳で言うと、頻出単語の訳を最初に決めてしまって一括置換するという王道の方法があります。特に特許翻訳は、法的な観点から「この日本語にはこの英語」という一対一の対応関係を重視するので、この方法は有効です。タイプ数を減らせるばかりでなく、訳語の統一も図れます。
他にもショートカットキーを使ってマウスのクリック数を減らすなど、パソコン仕事は入力にかける時間を減らすことが、物理的な効率化につながります。
また、手元の紙に各作業の所要時間をメモして(例:チェック1ファイル目 10:24-11:03)、どの作業にどれぐらい時間がかかっているかを把握することにも努めました。
以前の私は「物理的な効率化」にかなりこだわっていました。今でも仕事の効率化にとって必要な要素であることには変わりありません。しかし「物理的な効率化」は、ある程度のところで限界に達しました。
超越瞑想(TM)を始めてから、なぜかこなせる仕事の量が徐々に増えていきました。
やっていることは同じなのに、なぜ仕事が速くなっているんだろう?と思いました。
そこで出てくるのが「メンタル面の効率化」です。
少し話は逸れますが、オーストラリアでのワーホリ時代に、少しの間バリスタのお手伝いをさせてもらったことがありました。
マーケットでは次から次へと注文が入るので、効率良くドリンクを作っていかなければいけません。
当時の私は忙しくなると混乱してしまい、どんどん仕事の効率が落ちていき、ホストに迷惑を掛けていました。ホストによく掛けられていた言葉があります。
Do you know what you are doing?
自分が今何してるかわかってるか?
そのときは青ざめて立ち尽くすことしかできませんでした。「何してるってコーヒー作ってるんだよ。でも急かされすぎて今やっていることに集中できないんだよ、こんな自分嫌いだ・・・」と心の中で泣いていました。
そこから今どのような状態になったのか?次回に書かせていただきますね。