突然ですが、皆さん「WWOOF」(ウーフ)ってご存知でしょうか?
私の中では、かなりオススメな留学手段なのですが、日本にはまだあまり浸透していない気がします。
WWOOFとは?
WWOOF(World-Wide Opportunities on Organic Farms)とは、簡単に言うと、農家さんのお手伝いをして、代わりに食事と宿を提供してもらうシステムです。
本家の英語サイト
日本版サイト
WWOOFでは「労働力」と「食事・宿」を交換するので、お金は発生しません。
作業内容は基本的に農作業ですが、畑のお世話だけでなく、壁の色塗り、庭の手入れ、水路の整備など、他の仕事をすることもあります。女性はベビーシッターのお仕事もあったりします。それほど難しい仕事はありません。
WWOOFでは、泊めてあげる人を「ホスト」、泊めてもらう人を「ウーファー」と呼びます。それぞれが会費(オーストラリアの場合、ウーファーは70豪ドル/年)を払って登録しているので、ホストもウーファーも不正はできません。
例えば、ウーファーの労働時間は1日4-6時間と規定されているので、ホストはそれ以上働かせることはできません。もちろんウーファーも全く働かずに泊めてもらうことはできません。
ホストもウーファーも、あまりにひどい扱いを受けた場合(ほとんどないですが)はWWOOF協会に報告できるので、万が一の場合も安心です。
WWOOFは留学費用を節約できる
私はオーストラリアで1年間、WWOOFを使って色々なホストにお世話になりました。
給料はもらえませんが支出もないので、語学学校などに比べると大幅に費用を節約できます。1年間留学するために数百万円のお金が必要だと諦めている人達には、ぜひ活用してほしいと思っています。
航空券代だけで良いとは言いませんが、大きな移動をせずに近くのホストを渡り歩き、それほど贅沢せずに生活していれば、航空券代プラス50万円ほどで、1年間十分生活できると思います。
私が行ったオーストラリアの場合ですが、ワーキングホリデービザの取得可能年齢(31歳の誕生日まで)を過ぎてしまっても、3か月の観光ビザでWWOOFに参加できます。もちろん3か月の場合は、1年間の場合よりも更に支出は抑えられるでしょう。
生活に必要な英語が学べる
WWOOFではほとんどの場合、ホストや他のウーファーと同じ場所で生活します。つまり、家事も共有しますし、農作業も一緒に行います。
コミュニケーションを取らなければ生活が成り立たないので、何とかして言いたいことを表現するようになり、生活に必要な英語も徐々に身に付いていきます。
ちなみに私はニュージーランドで語学学校にも行きましたし、その時に2か月ほどホームステイもしました。
とても恵まれた環境で快適に過ごすことができましたが、英語力アップという点ではあまり満足できませんでした。
ホームステイのホストは食事を用意してくれることがほとんどでしたし、掃除もお手伝いさんを雇っていたので、責任のある家事や作業を私が担当することはありませんでした。
その結果、ホストや学校の先生の言っていることがわからなくても、ついニコニコしていつでも「Yes!!」と言ってしまったり、学校が終わればつい一人で誰とも話さずに街をブラブラしたりしてしまいました。
英語をもっと話せるようになりたくて海外に行ったのですが、なんとなく「フリートーク」を自分から始めることができませんでした。「何を話して良いかわからない」と言えば良いか・・・。
ウーフでは多くの場合、料理は交代制、洗濯や掃除は自分でやるので、道具の場所や使い方がわからなければ生活になりません。つまり、通じなければ前に進めないので、強制的に会話が発生します(笑)
「大変そう・・・」と思ってしまうかもしれませんが、ホストもこちらが英語が堪能でないことはわかっているので、簡単な単語を使ったり、ゆっくり話してくれたり、根気よく教えてくれます。
ポイントは、「会話が行動につながる」ことだと思います。語学学校での勉強は、先生から与えられたトピックについて学ぶので、私はどうしても自分の生活の中に活かすことができませんでした。
英語学習を続けるには、やっぱり「使えた!通じた!」という手応えが必要ですよね。そのためにも、実際に行動しながら英語を使う機会に恵まれるのは、とても有り難かったです。
概要の説明だけで結構長くなってしまいましたが、また今後の投稿でもう少し詳しく書いていきたいと思います。